配列とコレクション

ここではF#の配列を解説していきます

配列とは

配列は同じデータ型が並んでいるもので、F#には1次元、2次元、3次元、4次元がサポートされています宣言(全て０)をするにはArray○d.zeroCreateを使用します 配列にアクセスするには[]を使用します

// 1次元の構文:let <配列名>=Array.zeroCreate 要素数
let A=Array.zeroCreate 4
//A[0],A[1],A[2],A[3]が作成される

//2次元の構文:let <配列名>=Array2D.zeroCreate 要素数1 要素数2
let B=Array2D.zeroCreate 2 3
//B[0,0],B[0,1],
//B[1,0],B[1,1],
//B[2,0],B[2,1],が作成される

//3次元の構文:let <配列名>=Array3D.zeroCreate 要素数1 要素数2 要素数3
//4次元の構文:let <配列名>=Array4D.zeroCreate 要素数1 要素数2 要素数3 要素数4


//2次元配列(B[2,1])にアクセスする
let B21=B[2,1] 

配列の型

配列のデータ型は下記の通りです 配列を引数/戻り値とする場合はこれを使用します

種類	意味
データ型[]	1次元の配列
データ型[,]	2次元の配列
データ型[,,]	3次元の配列
データ型[,,,]	4次元の配列

配列だけでなく以下のコレクション型がサポートされています

種類	意味
array	配列(変更できる値の集合)
list	リスト(変更できない値の集合)
seq	シーケンス(順序付けられた値の集合)
map	辞書(値とキーによる集合)
set	二分木による値の集合体

//1 1~10が格納されている配列「x1」,リスト「x2」,シーケンス「x3」
let x1=[|1;2;3;4;5;6;7;8;9;10|]
let x2=[1;2;3;4;5;6;7;8;9;10]
let x3=seq{for i in 1..10-> i}

//スキップ演算を使用できます
//構文: 初期値..増分..終値

//2 10,20..90,100が格納されている配列「xa」,リスト「xb」,シーケンス「xc」
let xa=[|10..10..100|]
let xb=[10..10..100]
let xb=seq{10..10..100}

コレクション型<データ型>　と記述すると要素の型を指定することができます (例 array<int> →int型配列)

次ページでは配列を使った機能を紹介します